朝日の書評欄、「売れてる本」によると、今「地雷グリコ」という小説が話題だって。
作者は青崎有吾氏。あ、「アンデッドガール・マーダーファルス」の作者だ。
去年夏ごろ、アニメ版を見て、たまらず原作小説も買って感想を書いたので、覚えている人もいるかな。
アンデッド~は、おどろおどろしい非現実要素と、謎解きミステリーを混ぜ合わせた秀作だったけど、「地雷グリコ」の概略を読むと、アンデの世界観と全く違う。
登場人物は、ジャンケンのグーで勝ったらグ・リ・コで三段上がる、例の「グリコ」に、「地雷」というオリジナルルールの加わったゲームで戦う。
こういう創作物は、話の緊迫感を高めるため、一攫千金か破滅か時には生死をかけてゲームをする――いわゆるデスゲームもの――が多かったけれど、本作で優勝者に与えられるのは、文化祭で一番いい場所に出店できる権利、という至って平和なもの。
(なんか、リアル学生時代、わいわい学園祭を楽しむ生徒たちが嫌いだったという陰キャな空知先生が歯ぎしりしそう)
これで次々ミステリーの賞を取ってるって、気になるじゃない…。