馬と鹿と

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

女装少年が一般化した現代日本(?)に、中国からの刺客! 日本語吹き替え版「時光代理人」2期、8話を見た感想。

 ヒカル(ルー・グアン)、やっぱり無茶してた。

 トキ(チョン・シャオシー)がヒカルに乗り移って時間遡行したものの、窓に向かって物を投げただけで、もう痛みが走っている。これであの大立ち回りができんの…?
 で、敵側に捕らわれた今は、傷口が開いて、服に血がにじんでいる。やばい。

 

 ところで初見、くどいマネをせずとも、普通に見張りの警官に事情を説明して、通してもらえばよかったんでは? と思った。

 けれど、見張りさん、詳しいことを知らない感じでも、「敵は体を乗っ取る能力を使う」くらいは聞いただろうし(そのための複数人見張り)、そうなると何言っても「敵に乗っ取られた可能性」があって、外に出してくれないか…。

これはまた、一段レベルの高いものをお出しに…

 多くの視聴者と、トキ(チョン・シャオシー)もちょい想定していた通り、女の子は(李天希)女装した兄貴の方でした――「女の子」の声から「ドスの効いた少年声」に切り替える村瀬歩さんの演技、サイコーだぜ。

 ――もはや女装少年(男の娘)は、一般性癖と化した時代(※個人の感想です)なれど、李天希、つまり妹(なんだ、あの猫みたいな発見のされ方)と対比で兄の方の声、すわった目つきとか、「あー、これはもう人〇してますわ。〇人童貞を捨てている」と伝わってくるのはすごい。

 

 絵と演出も丁寧。
 おそらく男性的な体つきを隠すために着ていた、ブカブカのフード付きパーカーと、ツインテカツラを脱いで正体を現すと、手首の太さ(男性的な腕)が大写しにされた。