地味に、いや割と派手に、ジャスタウェイ産駒のダノンザキッドが2着に入った。
セリフォスはともかく、ダノンザキッドまで来る組み合わせはちょっちむずかったようで、馬連が万馬券、馬単も2万近くついている。
血統的に言えば、父・ジャスタウェイ、祖父・ハーツクライだけに、4歳秋に強くなってもおかしくはない。しかし、実績はサリオス(5歳、父・ハーツクライ)の方が上回っていただけに、盲点だった。
優勝馬セリフォスの父・ダイワメジャーは、ダイワスカーレットの半兄。現役時代、G1を5勝。ダスカとはラストランで一度だけ戦った。
馬単体でも、のど鳴りを克服したというドラマ性があるし、まだ「ウマ娘」に出てないのが不思議なくらいの逸材。
有名なエピソードとして、新馬戦のパドックのとき、真ん中で寝ころんだといわれている。
馬を知らない人でも「図太いなぁ」とほほえましいだろうけど、馬の生態を知っていると、もっと「図太いな!」と驚くし楽しい。
馬というのは、平均的には臆病なので、初めて見る人間が怖い馬もいる。一部は厩舎に入る際、初めて見る調教師や厩務員にビビるし、大勢の人間が集まってこっちを見ているパドックは、たいへん怖いらしい。(何度もレースに出てパドックを経験すれば、「危険じゃない」と認識する)
初めてのパドックで寝転がるというのは、相当キモが太い。しかしキモが太い反面、気性は激しかった。妹のスカーレットも、騎手の指示を無視するし、落ち着きのない馬だったようだけど、メジャーはさらに荒い性格だった。