ヤマニンゼファーがウマ娘に加わったことで、競馬ファンから他にも「ヤマニン」の馬がウマ娘化されることを期待されている。
ヤマニンの馬は、主に土井氏一族の経営する錦岡牧場とヤマニンベン牧場が生産した馬を、一族内の別の土井氏が馬主になるという形態。
広い意味で、メジロやシンボリのようなオーナーブリーダー(生産者兼馬主)とされている。
ヤマニンの馬というと、ゼファー以外は地味な印象を受けるのではないか。しかし、渋い血統でコンスタントに活躍馬を出しているのが、ヤマニンの魅力(別冊宝島「日本競馬 レジェンド100人」、78ページ)。
父・トウカイテイオー、母・ヤマニンジュエリーのヤマニンシュクル(阪神JFと中山牝馬Sを勝ち、秋華賞で2着)、父・アグネスデジタル、母・ヤマニンアリーナのヤマニンキングリー(重賞3勝)、ほか、父・ミスターシービーのヤマニングローバル、父・メジロマックイーンのヤマニンメルベイユなどがいる。
そもそも、ヤマニンゼファーの父・ニホンピロウイナーも、結果的に産駒が活躍して内国産のエース種牡馬になったが、渋いといえば渋い。
同期にスイープトウショウがいる。秋華賞では、スイープが1着、シュクルが2着だった。
主な勝ち鞍、中日新聞杯、札幌記念、シリウスS。札幌記念では、あのブエナビスタ姉貴に勝ってた。
2011年にメジロ牧場が、2015年にトウショウ牧場が解散してしまった今、ヤマニンの健闘は貴重だ。ウマ娘で「ヤマニン家」を形成できなくとも、こんなん応援するっきゃねー!