前半、超スローペースで展開した95,JC。ドイツ馬ランドに乗る名手マイケル・ロバーツ騎手は、流れを察したのかさっさと追い出しにかかる。
ヒシアマゾンは後方からものすごく外を回ったうえ、(スローペースのせいで)前の馬が全然衰えず、差し切れなかった。
それでも一頭一頭交わしていって、2着まで来たヒシアマ姉さんが凄いともいえる。
3~4コーナーで上がっていって、馬群のぱっくり割れたところを抜けようとするヒルノダムール(父・マンハッタンカフェ)と、エイシンフラッシュ。
フラッシュの内側にヒルノダムールがぴったり張り付いていて、フラッシュは外を回らされた。また、馬がプレッシャーを感じたのかもしれない。その後手とロスの分、ヒルノダムールが先着した印象。
有名なレース。
後続の馬が内側の荒れた馬場を避ける中で、あえてコースロスを少なくするため内を回り、かつ、綺麗に回りきらず馬場のマシな方へ逸走し、他馬をちぎり捨てる。
理屈としては一応成り立っているかもしれない。とはいえ、類を見ない走り方だった。