この00年有馬記念は、データ予想家・競馬評論家の井崎脩五郎さんが、「名勝負」「(和田騎手とオペラオーの)人馬一体のかがみのようなレース」と挙げていた。(「平成競馬全史」のなかの「私が選ぶ平成の名勝負」)
このレース、マンハッタンカフェは生涯最高の仕上がりだったという。
ウオッカはG1・7勝のうち、6つが東京(府中)競馬場であるため、最強牝馬論争になると「ウオッカは東京で強いだけの馬」という奴が必ず現れる。
しかし、田原成貴元騎手が述べているように、東京は実力を出しやすいコースなのだから、そこで強いことを誇っていい。
ま、ライバルがダイワスカーレットだったので、一層「東京だけ」と思われやすいのね。ダスカはウオッカより順調にレースを使えなかった(とゆーかウオッカ、タフすぎる)けど、ひとたび走ればテイエムオペラオー型の柔軟なコース適性があった。
8馬身差のラストラン。「優駿」2021年08月号によると、ここで見せた圧倒的パフォーマンスは、海外でも高く評価された。
ゴールドシップのラストランだったレース。結果は「ゴールドはゴールドでもアクター」で、また、この年からスクリーンヒーロー産駒が大覚醒。