馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

捨てきれぬ夢の方へ ――父祖の国でG1を勝利した名牝、ディアドラ、ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ。

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 ラヴズオンリーユーはまだしも、マルシュロレーヌがブリーダーズカップ・ディスタフを勝ったことは、多くのファンが驚いた。

 G1を勝ってないどころか、地方重賞しか勝ってない馬が、ダートレース最高峰の一つとされるブリーダーズカップを勝ってしまったのだ。
 地方競馬を差別してはイカンのだけれど、実のところ地方重賞には、国際グレード(グループ)のついてないレースがザラにある。――理由は外国馬に開放されてないから。
 外国馬が走るからこその国際グレードであり、外国馬が出れないレースは海外ホースマンにとって権威や名誉というものがない。
 だからマルシュロレーヌの挑戦と勝利は、本当に驚くべき飛躍となった。

youtu.be

 中には、「曽祖父がアメリカの名馬サンデーサイレンスだから、不思議じゃない」というコメントがあって、なるほどそういう考え方もできるのか…と思った。

 
 ここ数年でいうと、キングジョージ6世&エリザベスクイーンSを11馬身差で勝ったイギリスのハービンジャーが、引退後社台グループに購入されて、産駒・ディアドラが19年8月にイギリスのナッソーステークスを勝った。「父の母国でG1勝利」である。
 (「日本生産の日本調教馬史上初となるイギリスG1制覇」らしい。ここで蒸し返すようなことじゃないけど、ゼンノロブロイがイギリス遠征で勝っていたら、この称号はロブロイの物だったね…)

ja.wikipedia.org

https://jra-van.jp/fun/memorial/2014106191.html

 

 アメリカの名馬というのなら、サンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズン系から、ロベルトの子孫が日本で繁栄している。モーリス産駒、エピファネイア産駒が期待できるかもしれない。
 まぁ、血統よりもはるかに必要なのは、関係者が海外遠征にどれだけ本気出すかなんだけど。理想を言えばエルコンドルパサーのように、長期滞在して日本と違う馬場に慣れさせなければ…。

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