馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「人気薄で2着、1番人気でも2着」 ――JRAの「2着王」典弘騎手と、藍より出でて藍より青し武史騎手、横山親子。

 

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 (遅くなったけど)エフフォーリアで秋天勝った横山武史騎手は、親子3代天皇賞制覇だそうで。
 父・典弘騎手にとって、秋天といえば苦いレースが目立つ。96年に1番人気サクラローレルで臨んだ時は、解説動画にあったように「後ろすぎる&馬群をさばけない」騎乗で、相当批判を浴びた。

 絶不調だったようで、関係者が必死に取材をはぐらかしていたマヤノトップガンが2着に滑り込んでいる。ローレルの力負けじゃないことは、明白だった。

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 2005年、ゼンノロブロイ・1番人気で臨んだ時も、ノリらしい結果だった。

 その年、休み明けの宝塚記念では2番人気だった(1番人気は古豪・タップダンスシチー)が、その後イギリス遠征で惜しい2着になっていたし、特に対抗馬がいないので、自然と1番人気に推されていた。
 ところが、松永幹夫騎乗、14番人気の伏兵ヘヴンリーロマンスが、直線で鋭く抜け出し、ロブロイを振り切って優勝。後付けでいえば、ヘヴンリーロマンス札幌記念を勝って調子を上げていた。

db.netkeiba.com しかしまぁ、ノリは「天覧競馬で勝って、天皇・皇后両陛下に一礼する」という主役の座をミッキー(ノリと同期)に奪われてしまう。
 前週の菊花賞では、ディープインパクト一強の中、6番人気のアドマイヤジャパンで逃げ粘り、2着に食らい付いている。「人気薄で2着、1番人気でも2着」というのが、当時ファンによく言われた鉄板ネタ。

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 そんな典弘騎手がようやく秋天を勝ったのは、09年、まさかの8歳馬カンパニー。ローレルやロブロイでは勝てなかったが、勝った時は「8歳馬によるG1制覇」という新記録を作ったのが、なんかノリらしかった。

 

 若い頃のノリは、メジロライアンでもどかしいレースを続け、セイウンスカイでようやく巧みにライバルを翻弄する名手に成長した、という印象。
 あれ、この年でもうそれができてる武史騎手って、オヤジより才能あるんじゃね…?

参考記事

dic.nicovideo.jp

 "ノリを語る上ではずせないのがGⅠでの『2get』である。

 (…)2着の取り方も多種多様で、圧倒的1番人気を2着(2012年朝日杯 コディーノ)にしたり単勝人気が無い馬を2着(1999年秋華賞 クロッ クワーク 他多数)、大接戦でちゃっかり2着(2001年エリザベス女王杯 ローズバド)4年連続で同じレースで2着(菊花賞)、同一馬でGⅠ2着4回(ローズバド シーキングザダイヤ) 等、プロ2ゲッターとして競馬界に花を咲かせている”

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