1993年の優勝馬・ヤマニンゼファーは、ニシノフラワーやサクラバクシンオーと何度も戦って短距離路線を盛り上げた馬。
4歳(当時は5歳)までは、1600以下の短距離ばかり走っている。これは、バクシンオーでさえ3歳春にスプリングS(芝1800)に出ていたことを考えると、異例のキャリアだった。93年の秋天が、2000メートル初挑戦(!)になる。
父・ニホンピロウイナーは、マイルCSを連覇、安田記念も勝って短距離G1を3勝したけど、天皇賞・秋はギャロップダイナの大駆けとシンボリルドルフの前に3着だった。
ウイナーについて主戦の河内洋騎手は、「1400mがベスト」といったらしい。たしかに、代表産駒を見ても、ウイナーの時代にはG1じゃ無かった高松宮記念とスプリンターズSを勝ったフラワーパークがいる。
db.netkeiba.com 江面弘也氏は、ウイナーのことを「スプリンター寄りのマイラー」として、ニッポーテイオー(天皇賞・秋も勝った名マイラー)と区別している(「名馬を読む3」)。
これも地味ながら「父の無念を晴らした」「距離克服に成功」した例。
https://jra-van.jp/fun/memorial/1988101069.html
「ウマ娘」でのヤマニンゼファー
アニメ「ウマ娘」では、名前を変えたモブで出演している。
「ゼファーをウマ娘に出してくれ!」というファンのリクエストは多い。私も、ゼファーそのものに思い入れは少ないけど、バクシンオーやフラワーがいてゼファーがいないというんじゃさみしい。
あ、ダイユウサク(ウマ娘ではダイサンゲン)もよろしく。