”その後、スプリンター系のための大レースを実施することによって、競走距離体系を明確に、一層の充実を図る観点から、1990年にGⅠに格上げされ、開催時期も有馬記念の1週前となった。さらに、2000年にスプリント競走体系が整備されたことにより、初秋の中山開催の最終週に開催時期が繰り上げられた。以来、秋競馬最初のGⅠレースとして定着している。”
展望
今日、午後にスプリンターズS。また勝ち馬の予想でなく、レース傾向を書いておく。
ポイントは、逃げ馬のモズスーパーフレアにあるやろね。去年のように競りかけられて潰れるのか、それとも「必死に追いかけるほどの馬ではない…」と放っておかれ、ストレスなく逃げられるか。
それによってだいぶペースと展開が変わる。
解説
12月から9~10月開催(今年は9月予定だったんだけど、なんか10月にずれ込んだ)に変更された初期は、波乱が目立ったスプリンターズS。16頭中16番人気のダイタクヤマトが勝った2000年は、強烈なスタート・パンチだった。
よく考えてみれば、12月後半と9月末~10月はじめでは、芝の状態を左右する自然環境がかなり違う。
今では人工芝の技術が進んでいるので、1年間通してきれいな芝コースを保てるようになったらしいが、昔は11~12月になると芝が剥げてたぞ。
だから、人間(騎手とか)が先入観で12月時代のスプリンターズSと同じようにレースをすると、計算が狂ったんじゃないかな。
ま、秋に移って20年たったので、もうそんなまぎれは少ない模様。
結果と感想
2021年 スプリンターズステークス(GⅠ) | 第55回 | JRA公式 - YouTube
モズスーパーフレアと競り合う馬がいなくて、遅めのペースに。3番手を付いていったピクシーナイトが、鋭く伸びて勝利。
この展開だと、末脚で勝負するダノンスマッシュには厳しかったか。それを差し引いても不可解な沈み方だった…。(レシステンシアが、後ろからでもちゃんと2着に来てる)
福永祐一騎手好調っすね(まぁ福永騎手なので、謙虚に馬をたたえていた)。
勝ったピクシーナイトは、父方の曽祖父がグラスワンダー、母の父がキングヘイロー。父系・母系双方に98年最強世代の血が入っているエモエモ血統のお馬さんだ!
(あと、母方にサクラバクシンオーも)
ついでに、父・モーリスには「メジロ」の牝系が入っていて、さかのぼると載ってるメジロボサツは、ひ孫にメジロドーベルがいる。(ドーベルは97年クラシック世代)
関連する記事