ついでに、競馬知っトク知識。日本競馬における「中央」と「地方」は、管轄する組織の違いを表す。
中央競馬は、農林水産省が指導・監督する特殊法人JRA(日本中央競馬会)によって運営されていて、地方競馬は、各自治体の公共団体ごとに運営されている。
だから本来、中央と地方で上下はないのだが、ハイセイコーの時代から、地方馬が中央に転属すると「立身出世」「栄転」だと思われている。
渡辺敬一郎「日本競馬 闇の抗争事件簿」によると、外国の競馬ファンに、中央と地方の違いを理解してもらうのは難しいという(「第六章 中央VS地方」)。
無理もない。日本人だろうと、競馬初心者にはわかりづらい仕組みだ。
地方所属の名馬がいた時代も
昔は、1985年のジャパンカップで2着になったロッキータイガー(1着はシンボリルドルフ)や、99年のフェブラリーSを勝ったメイセイオペラといった名馬がいたんだけど…、今はサッパリ。
ホクトベガやスマートファルコンのように、中央所属馬が地方で勝ちまくることはあっても、その逆はない。
ロッキータイガーは船橋の厩舎に所属していた。「みどりのマキバオー」で、サトミアマゾンに「だとしたら、ここ船橋はなんだ…? 地方は中央の二軍だとでもいうのか…?」と言わせたのは、ロッキータイガーを意識していたのかも。