馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

目が死んでいる菅総理・小池都知事と、自民党の総裁選について。

 最近、会見でしゃべる菅総理、および小池都知事の「目が死んでいる」といわれているけど、素朴に高齢ゆえの体力的な限界だと思うよ。
 小池氏は短期間とはいえ入院したばかりだし、菅総理も連日「休んでない」と新聞記事にある(休んでない割に何もしてないように見えるが)。
 東日本大震災原発事故の時、菅直人総理と枝野官房長官も不眠不休で対応に当たっていたらしい。それを可能にしたのは、とりあえず若さと体力だった。

自民党の総裁選について

 ところで、総裁選に向けて岸田文雄氏の提案する「党役員の任期制限。3期(3年)まで」というのはいいと思った。岸田氏そのものは別にいいと思ってないが、これは絶対必要になる。
 一部で言われてわれている「国会議員に定年制を」だと、法律として成立させるためにじっくり議論する必要があるし、まぁ、ベテラン議員の反対で当面成立しない。
 しかし、党の役員ポストなら、法的な縛りを必要とせず、サッと党規約を変えるだけでいい。
 二階俊博幹事長本人の権力は、それほどでもない。今の自民党で一番強いのは、安倍前首相が所属する細田派であり、所属議員が不祥事で次々辞めている点から言っても、二階派は落ち目だろう。

 ただ、自民党幹事長というのは、選挙に際しての公認権を、総裁に次いで独占的に握っている。選挙地盤の弱い若手や中堅の議員なら、党の公認を得られないことは死活問題であり、それで二階幹事長に逆らえなくなっている。
 かつて二階幹事長のもとに細田派も麻生派も結集していたのは、派閥を横断する共通の敵として、人気の高い石破茂氏がいたからだが、石破氏はもう総裁候補から脱落した。

 というわけで、そろそろ安倍氏と麻生氏が、不人気な二階氏を切る算段に入っている模様。
 「そもそもお前らが不人気なんだよ」と思う人はいるだろうが、この際ぞんぶんに党内抗争(内ゲバの言い換えDEATH)すればいい。私は傍観するだけ。