馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「天馬」の血を継ぎ、レースを荒らした“魔性の名牝” ――スイープトウショウとは。

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 名門・トウショウ牧場出身の名牝。3歳の時に秋華賞を、4歳時に宝塚記念エリザベス女王杯を勝って、G1を計3勝。
 トウショウ牧場は2015年に廃業したため、スイープトウショウが最後のG1馬となってしまった。

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 「トウショウ」の馬で最も知られているだろうトウショウボーイのひ孫にあたり、母系には4代前までトウショウの冠名が入っている。

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 この時代――、00年代前半というのは、(スピードシンボリシンボリルドルフで有名な)シンボリ牧場からシンボリクリスエスが出て、(タニノムーティエタニノチカラ兄弟で有名な)カントリー牧場からタニノギムレットが出ており、競馬ファンに馴染み深い冠名が目立っていたたと思う。

馬名の由来とレースぶり

 馬名の「スイープ」は、母の母サマンサトウショウ、母タバサトウショウが、アメリカの人気ドラマ「奥さまは魔女」から取っているため、そこに父エンドスゥイープの名前を合わせ、魔女の「ホウキで掃く」という意味。
 「奥さまは魔女」といえば、何もかも”普通”の女性が、たったひとつ「魔法を使える」という非日常要素でドタバタが起きるコメディー。日本をふくむ世界でお馴染みの「魔法少女の日常コメディー」も、どうやらここから始まったらしい。
 それでウマ娘でも、かわいらしい魔法少女にデザインされているが、性格は激しい。

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 史実のスイープも、気まぐれで高慢な性格だったようで、2~3歳の牝馬限定G1では人気に推されても負けたり、逆に人気を落とした安田記念では後方から2着に追い込み、宝塚記念も低評価を覆して39年ぶりの牝馬優勝という快挙を成し遂げた。

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 はるか後ろから飛んでくるような末脚は、確かに「ホウキにまたがった魔女」だったかもしれない。が、魔女というより「魔性の女」…。

 前走の成績や相手関係よりも、レース当日、気分がいいかどうかが好走する条件の馬だった。

 

 参考