馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

お前はもう、崖から全力でアクセルを踏め!

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 1万8千円とかいわれてたけど、大方の安倍氏嫌いやアベノミクスアンチの想像を上回って、金突っ込んでる。

 
 今になって日銀が株にぶち込んだカネを引き上げることはできないので、こうなったらもう、庶民に金をバラ撒く大型減税、あるいは社会保険料減免しかない。

 「それがいい」というよりも、「それくらいしかない」。あたかもヒーローが断崖絶壁に追い詰められて、一か八か川に飛び込むのと一緒である。
 といっても、特撮ヒーローと日本政府が違うのは、誰かショッカーのような悪役がいたわけでもなく、日本の景気回復を「本物」にしなかった失政のツケが、ここにきて選択肢を無くしているのだ。

 

 日銀の保有している株式が赤字を記録したら、もう安倍総理と麻生副総理・財務大臣と黒田総裁は、私財を投じてでも損失を補填すべき。

 といっても、元をたどれば安倍内閣を支持してきた日本国民の読みが甘かったわけだが…。

 どうしてこんな危ない橋を渡っていたのか。今、ギリシャ財務大臣を務めたヤニス・バルファキス氏の、「専門家に経済をゆだねることは、自分にとって大切な判断をすべて他人に任せてしまうこと」という言葉が重く響く(「父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」3ページ)。