馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

感染者数の実態は、何から分かるだろうか。

 日本の感染者数は、激増しているイランやイタリアに比べれば少ないが、はたして拡大防止に成功しているのだろうか。「検査していないだけだ」という意見もある。
 素人考えであるが、たとえ検査で新型ウイルスと判明しなくても、肺炎などの急な症状で病院に運び込まれる患者数は、変わらないと思う。

 実態を見るには、症状でカウントすべきだ。例年のインフルエンザ患者数との違いが、統計的に浮かび上がってくるのではないか。
 あとそれから、病院にかかったり、救急車を呼ぶ前に、亡くなってしまった人もいるだろう。自宅で孤独死していた人の数とか、とりあえず死亡者・死亡率の統計全般が重要になる。

 
 疫病(感染症)の流行は、社会環境を映し出す鏡にもなる。発展途上国で、感染症の被害が広がりやすい理由は、公衆衛生の遅れや、病院施設の不足だけではない。

 栄養状態が悪いと、感染症での死亡率が上がると知って、驚く人はいないだろう。現在の発展途上国では、かつてのような飢餓状態は克服されてきたものの、人口爆発による食糧不足が懸念されている。というわけで、WHOも「感染症対策のまだ出来ていない発展途上国」を気にしている。

 福島の原発事故でも、延々と自宅待機を強いられたり、避難生活を強いられたストレスで、うつ病などの震災関連死が多かった。新型コロナウイルスでも、ウイルスそのものよりも「ウイルス関連死」の広がりが懸念される。