馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

台湾総統選の結果は、人権、自由と民主主義、普遍的価値観の勝利だ。おまけを追加。

 台湾の総統選、蔡英文氏が再選。その前の地方統一選挙では、民進党は国民党に大敗していた。今回勝利できたのはなぜか。テレビや新聞では、「香港問題を受けて、中国に対する警戒感が広がった」としている。
 さらに、地方統一戦の敗退後、蔡英文総統はアジアで初の同性婚法制化を実現したり、マイノリティーの権利向上などでも実績を積んで、若者を中心に支持された。
 強大な大陸中国に対して、台湾が優位にあることと言ったら、自由と民主主義、人権などの普遍的価値を尊重していることだから、同性婚法制化といった政策も、その流れに沿ったものだろう。
 一方で情けないのが日本で、LGBTについて自民党は「理解を促進させる」といいながら、ぐずぐず同性婚などは認めない。1987年に戒厳令が解除されて30年あまりたち、民主化されて20年余り(1996年に初の総統選挙)の台湾に対し、とっくに先進国になったはずの日本が、なぜこうも足踏みしているのか。
 とりあえず、公には同性愛を非難する言葉はなくなった。その代わり、LGBT支援には「生産性がない」とか「意味がない」とか、それこそ生産性のかけらもない為にする空論・愚論が蔓延するようになった。

 いや、もうそれ全部台湾の民進党に言ってみれば?

 

 おまけ

 togetter.com

 ちなみに台湾の戒厳令は、38年間続いていた。たぶん世界最長ではないか。