馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

事実の力。大河ドラマ「いだてん」最終回の雑感。

 最終回はやっぱり、金栗四三が54年ぶりのストックホルムでゴールするというエピソードだった。この実話を初めて知った時から、「あぁ、これは最終回あたりで使われるな」と思ったね。そして、「止まった時計」など、小道具が象徴的に意味するエピソードのつながりも見事。

 
 独立したばかりのザンビア国旗を用意できたのは、「あったよ、ザンビアの国旗が!」「でかした!」という彼岸島的スピードご都合展開ではなく、ちゃんと用意してたからなのか・・・。オリンピックにまつわる史実が凄いじゃんね~。
 

 最初に「いだてん」を聞いたときは、「オリンピックでどうやって大河ドラマを作るんだ」と冷ややかに思っていたが、結果、圧倒的好評の中でゴールした。

 皆が言うように脚本や演技も練り込まれていたが、個人的に何よりもすごかったのは、オリンピックにまつわる「事実」の力だった。ときどき1時間か2時間くらいの特集番組でも裏話をやっていたりするけれど、「いだてん」は1年かけたからこそ、「そうだったのか」という新鮮な情報が多かった。

 時代が近いから残っているというのもあるが、実際の記録映像をはさんだのもうまかった。