馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

訃報、中曽根康弘元首相。リクルート事件と「慰安婦」と。

 中曽根康弘元首相、死去。えーと、中曽根政権で副総理を務め、氏の右腕だった後藤田正晴氏が10年以上前に亡くなっているから…、長生きしたねぇ。101歳か。

 首相を辞めた後も田中角栄的な闇将軍として君臨し続け、特に自民党タカ派改憲派を仕切っていた。
 リクルート事件など、巨大な企業不正に関与していた疑惑がある。(リクルート事件では、中曽根内閣の閣僚の大半が告発された。中曽根元首相は無罪判決を受けたが、左翼系の人は「うまく逃げおおせただけで、本当はクロだ」と思っている。)

 メディア戦略では、ナベツネと結託して読売をすっかり右翼の新聞に作り替えたり、やりたい放題していた印象だが、一方で靖国神社公式参拝が中国・韓国から批判されると、一回きりでやめた慎重さもあった。

 

 『報道特集』でインドネシア慰安所が報じられた - 法華狼の日記

 「まずTV番組としてがんばっていたのが、元首相への追及。慰安所を開設したという過去の手記と、娯楽設備にすぎないと説明した2007年の外国特派員への会見*1、その後に発見された軍内部資料の「土人女」を集めたという記述*2といった説明をおこない、中曽根事務所へ質問状を出した。事務所は2007年の会見がすべてだと回答したそうだが、その不誠実さは視聴者にわかりやすい。」

 ・・・というわけで、この人、戦時中は海軍の主計将校だったから、慰安所の設置にかかわっていた。本人がそのことを語っていたんだけど、「慰安婦」が敏感な政治問題になってからは、話を避けるようになったねぇ。
 あの時代を経験した政治家、結局多くを語らずみんな亡くなってしまった。

 一方で、総理大臣が「先の戦争」について、「侵略」であり「お詫びと反省の気持ち」を表明するのが慣例になったのは、中曽根首相からのようだ。

 

 それにしても・・・、リクルート事件、佐川急便事件など、かつて自民党の一党支配を揺さぶった大規模な汚職事件に比べれば、今の桜を見る会なんて、スケールが小さいですな~。

 とはいえ、「些細な問題だから、野党は追及しなくていい」とよくいわれる風には思わない。追及の過程で、「シュレッダーを予約して後日になった」「定義は定まっていない」とか、めちゃくちゃな言い訳がどんどん出てくる。それに意味がある。

 思えば旧民主党や旧民進党も、言動が不安定だったり頼りないことから、どんどん支持を落としていった。