(※批判を受けて、不適切な文章を削除。)
貞本義行氏が自己流解釈で描く漫画版エヴァンゲリオンは、シンジの性格がアニメよりも荒っぽくなっている。その違いについて、単行本の後ろで「小学生のころ学級委員長だった庵野さんと、悪ガキだった俺の違いかな」と語っている。今回の発言も、「悪ガキ気分」でいってみたのかもしれない。
しかし大人になったら、特に50代で業界大御所の域に入ったら、立場や役割というものがある。世界的アーティストだったら、巨大な国際市場を意識して行動せざるをえない。差別発言をしない、平和活動をする、慈善団体に寄付する、エトセトラ・エトセトラ・・・。それに対して今回の発言は、「世界的クリエイター・貞本義行」の名を落とす軽率さだった。「世界に通用する日本の漫画・アニメ」というブランドを守りたかったら、そういう考え方も必要。
作者本人の差別的ツイートで絶版・アニメ化中止になった「二度目の人生を異世界で」の件も、クリエイター筋からは「表現の自由が、自由が」という発信ばかりで、危機感が足りないように思えた。もちろん、表現の自由は保障されるべきだ。しかし発言には責任が伴うので、差別発言で社会的制裁を受けることもある。(というか、もう日本でヘイトスピーチは違法化されたので、社会的制裁を受けない方がおかしい。)
新世紀エヴァンゲリオン コミック 全14巻完結セット (カドカワコミックス・エース)
- 作者: 貞本義行
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/11/26
- メディア: コミック
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