馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

データ派には取れないレース。~ダービー感想~

 日本ダービー。12番人気のロジャーバローズが優勝。みんなが予想で軸にしていたサートゥルナーリアは、まさかの4着・・・。
 競馬に詳しくない母が、勝った馬を指して、「誰も言ってなかったじゃん」と繰り返していた。いや、これを当てるのは無理だろ…。
 まずデータ的に言って、ダービーは人気馬の連対率が高いという、安定したレース。馬券的なうまみでは、2着や3着に面白い馬が来るかな…、という程度。そして勝ったロジャーバローズ、勝ち鞍は500万下までで、最高成績は「京都新聞杯2着」・・・、見た限り全然強くねぇ!
 競馬ファンの初歩知識になるけれど、強い馬は4月の皐月賞で上位に入って、6月のダービーに向かうのが王道のローテーション。病気、ケガなどで運悪く皐月賞に出れなかった馬が、5月のステップレースに出るパターンはあるけれど、そこで出るとしたら、青葉賞とか、本番のダービーと同じ東京競馬場だった。
 京都新聞杯の前身は京都4歳特別(G3)だったが、その時代は、本番でズブズブ沈むあてにならないステップとして有名だった。(昔は関西馬が弱かったということもあったので、近年では2013年のキズナのように、京都新聞杯→ダービーのコースで優勝した馬もいる。)
 要するに、一言でいえば、データ派ほど取れないレースだよ、これは。