馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」感想。歪んだ人間の心がラスボスに。

 最近の数話。

 ギアッチョ強いよな~。マイナス250度の超低温で、どんなものでも瞬時に動きを止める…、って聞いただけでもムチャクチャ凄い能力。

 ボスでも中ボスでもないんだけど、スタンド名からして、あのビートルズの代表的アルバムと曲から取られているという好待遇。 単に「ホワイト」が「寒い」を連想させるからってだけなく、「こいつはビートルズの名前を付けていい、強いスタンドなんだ」という意気込みが伝わる。

 
 そして、明かされるボスの真の目的。ネットでいっぱい言われてるんだが、確実に殺すんだったらエレベーターで移動中じゃなくて、ブチャラティから娘を引き渡された後にすればいいとか、合理的に考えるとおかしな展開はある。

 ただ、そもそもなんで娘ができたのか、とかボスの謎は多い。(後にはさまれたボスの過去エピソードでは、色々なことが結局謎のままであったり、伝奇風味になっている。)
 ただまぁ、「自分の正体がばれるのが嫌だから、娘を殺す」とか超身勝手な奴だ。3部までの魔王然としたボスキャラから、4部は「女性を殺して手首をもぎ取っているけど、平穏に暮らしたい」とか歪んだ人間の勝手な願望なんかが、ジョジョの敵役になっていく。