馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「反逆」のイメージと、2月の「100分de名著」第1回感想。

 

  今月の「100分de名著」は、オルテガ「大衆の反逆」。名前だけは知っているけど…、という本。手に取ったことはない。方々で聞く話や、第1回の解説を見ると、いわば大衆批判の本なのだけど、それだとタイトルに違和感が。
 勝手なイメージだけど、「反逆」というと、レジスタンス的でかっこいい響きがする。

 たとえばさぁ、アニメだったら「コードギアス 反逆のルルーシュ」ってあるやん。「大衆の反逆」も、あれみたいにかっこよく大衆が悪の独裁者に反逆してくれる内容かと思っちゃうじゃん。ルルーシュが、「他人と同じであることに、一切苦痛を感じず、むしろそれを快楽とする」奴だったらイヤでしょ。
 さて、ばかばかしい話は置いといて、オルテガの専門家批判は、ヴェーバーの「精神なき専門人」を思わせる。どっちが先で、どっちが影響を受けたとかではなく、同時代の人なので、似たような危機感を持っていたんだろう、たぶん。