もうNHKはメディアとして死んでいるというのが、昨年からの第二次大戦に関するNHKスペシャルの流れ。独自の検証もせずソ連側の主張や米軍の「戦犯」裁判の資料を一方的に肯定。もう私もNHKは擁護しない。NHKは何にも左右されず事実に基づく報道を行うとしての受信料徴収の根拠を失っているのではないか
— 和田 政宗 (@wadamasamune) August 11, 2018
和田政宗議員はたいそうお怒りのようですが、少なくとも昨日のNスペでいえば、米軍の捜査資料とともにフィリピン人の証言も放映していたんだけど。それらを合わせても「一方的」なら、もうあとは加害者が「私がやりました」といってなきゃダメになる。
保守・右派は「戦犯裁判には冤罪が多かった」という一般論に訴えるのは好きだけれど、具体的に「誰それは無罪」という個別の事例に踏み込むことは少ない。踏み込めるだけの知識がない人も多そうだし、踏み込んでしまえば、個々の加害者が誰かはともかく、虐待や虐殺があったろうと想像できる証拠にもふれざるを得ない。
フィリピンでの残虐行為も、専門的に研究している人が少ないので細かいことはわからないようだが、あれだけフィリピン人の証言、日本人の証言、捜査資料等がそろっていて、全く事実無根というのは無理があるだろう。
(ちなみに、日本では少ないフィリピン史、米比関係史の研究者である中野聡氏の名前が、「取材協力」としてスタッフロールの中にあった。一応専門家に協力してもらったNHKの番組に対し、和田議員に反証できるだけの詳しい知識があるのだろうか?)
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