馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

災厄と祭典。北京から東京オリンピックへ


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 いよいよ東京オリンピックが、「欲しがりません 勝つまでは」の進め一億総火の玉状態に突入してまいりました。

 政府の主催で無事遂行するために、通販やら高速道路の利用やらなんやら私生活とレジャーを犠牲にし、選手が勝てばマスコミ総出で「感動をありがとう」「子供たちに夢を与えてくれた」って、こりゃもう目的語を伏せれば戦争しているようにしか見えないね・・・、オリンピック。
 太平洋戦争の例が古いってんなら、北京オリンピックかなぁ。中国は全体主義政府だからオリンピックのためにいろいろ統制できたが、自由で民主的なはずの日本でも、お達しが多少マイルドなだけでやらせようとしていることは同じ。
 そういえば、東日本大震災を受けて自民党は「国土強じん化計画」といった災害対策のインフラ整備を公約に掲げていたはずだが、あれはどうなったんだろうか。なんかいつの間にか聞かなくなって、最近の大阪地震西日本豪雨で日本の街づくりが対策できていないことも証明されてしまった。
 地方のインフラは老朽化が進んでいるが、過疎になって人口の回復が見込めない地域は、インフラ投資が割に合わなくなっているというコスト計算もある。採算の取れない国土強靭化計画の代わりに、オリンピック特需で建設業界を潤すというのが安倍政権のやり方か。