馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

自殺率の推移を調べてみた。民主党政権時代は、叩かれすぎていないか?

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 ふと気になって、日本の自殺率を調べてみた。(「自殺率 日本 推移」で検索。)
 これを見る限り、自殺率は民主党政権の時代にも、一貫して下がっていたようだ。東日本大震災などの巨大災害があったので、平均寿命といった数値は一時的に悪化しているが、それで自殺率も上がった、ということはないようである。
 民主党と自殺率の因果関係は、よくわからない。別に民主党を擁護する義理もないので、「民主党政権のおかげで自殺率が下がった」というつもりはない。しかし、円高とデフレに無策だったというだけで、民主党政権がリフレ派にたたかれすぎている気がする。一方で安倍政権は、救世主のごとき崇められようだ。
 安倍政権の頃から、「真に失業率が改善した」というのがリフレ派の見解だが、自殺率にも何か統計上のトリックがあるのだろうか。
 いうまでもなく、失業率は経済を占う重要なデータだが、ただ仕事があればいいというものではない。ワタミユニクロのようなブラック企業で心を病めば、仕事があっても不幸だといえる。となれば、自殺率の推移こそ真に重要なデータだと思うが、どうだろうか。
 インターネットでは特に、デマまで混入したあやふやな情報で、民主党がたたかれ続けている。これは危険な傾向である。日々のインプットとして偏った民主党バッシングにふれていれば、安倍自民党にどんなスキャンダルが起こっても、アウトプットが「野党が頼れないから安倍政権支持」になるわけだ。