馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「福田の人権はナシってことですか?(前川の人権は存在しないけど)」

togetter.com

 道徳の授業でいじめが加速するだろ、これは。

 自閉症の人が、自閉症に顕著な特徴である「空気を読めない」言動のため、子供のころいじめられたという体験談を読んだことがある。かくして、道徳の授業で「模範解答」をできない子供は笑われ、いじめは全く解決しない。

 そもそも今、下村元文科相や麻生副総理兼財務大臣等、与党議員と政権ナンバー2がいじめを鋭意推進している。籠池いじめ、前川いじめ、そして今度はテレ朝記者いじめだ。

 前にも書いたが、前川喜平氏が清廉潔白な正義の士か、それとも天下りや出会い系バーが好きなスケベ野郎なのかは、別にどうでもよい。そんなことはモリカケ問題の核心と関係ない。問題ある人物だからといって、講演先の学校に問い合わせることが許されるなら、「前川の人権はナシってことですか?」ということだ。
 「福田の人権はナシってことですか?」という発言の不思議さも、ここにある。今まさに、麻生財務相という政府権力から守られている人間のことを、「人権」問題とすべきなのか。この発言をもう少しわかりやすく変換すると、専制君主や独裁者が「余の人権はナシなの?」といってみたら、どうだろう。
 この人らが今持っているのは、政府権力、ないしそれに近いという「特権」であり、一方で政府からにらまれた、まさに「人権」の保障が問われる存在は、籠池氏や前川氏のような目にあっている。