馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

まごうことなき全体主義

女性保育士:「妊娠の順番決め」は守るべきルールか - 毎日新聞

 東浩紀氏が指摘したように、現代の先進国でジョージ・オーウェル「1984年」のような、全体主義政府による監視社会はありえなくても、草の根の「リトル・ブラザー」による監視社会はありえる。
 「人手不足」だの「業務の効率化」だのを理由に、妊娠の順番やローテーションまで決められる。これが全体主義でなくて、何なのか。

 仕事が忙しいことを理由に、妊娠を統制していいなら、人手不足がさらに進めば、次はトイレの順番が管理統制されることになるだろう。
 それにしても、明らかな政治や福祉の怠慢で、なぜか個々人が叱責される結果になっている。この妊娠した保育士を叱った園長のやることは、保育充実のために竹やりを担いで官邸に殴り込みをかけることだ。人手不足が解消するまで、レジスタンス活動に励めばいい。