馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

植民地の相対評価とは

 台湾では、しばしば「国民党の統治と比較して、日本の統治はよかった」といわれてきた。現在のパラオミクロネシアなど南洋諸島では、「アメリカの占領統治と比較して、日本はよかった」と考えられているらしい。長年、植民地状態が続いていた地域の人ならば、そういう相対評価が当たり前かもしれない。

 一方、韓国では、「朝鮮は独立国だった」という基準に照らし合わせて、日本の植民地統治が断罪される。

 日本人の耳には、台湾の見方のほうがマイルドに聞こえるし、朝鮮半島が日本の植民地にならなかった場合、ロシアの植民地になっていたように見える。(否定する研究者もいるが…。たとえば和田春樹氏。) 「そこは絶対評価ではなく、相対評価してヨ」と思う日本人は、結構いるようだ。

 しかしよく考えてみれば、日本は独立を守り通した国で、それは極度に植民地化されることを恐れていた証でもある。日本は朝鮮半島でインフラを整備したとか、人口が増えたとかいうけど、日本人はそんなことと関係なく、欧米の植民地支配を恐れていた。