馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「黒」ではない。しかし、安倍内閣の「グレー」がどんどんと濃くなっていく。

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 安倍内閣の支持率が急落している。

 一部のネット右翼は、「マスコミの偏向報道のせいだ」と、責任をマスコミになすり付けてごまかそうとしている。確かにテレビや新聞を見れば、連日安倍政権のスキャンダルを取り上げているが、それは次々と新しい疑惑が持ち上がっているからだ。
 単発のスキャンダルだったら、民進党蓮舫代表の二重国籍もあった(あれは結局問題なかったようだが)。
 今年の冬、一連の森友問題のときは、まだ安倍政権の支持率は落ちていなかった。籠池理事長というエキセントリックな個人の問題にされて、尻すぼみで終わるかと思ったら、加計学園で再び「そんたく」が取りざたされた。(「そんたく」は今年の流行語大賞間違いなしだろう。)
 どれもまだ、決定的証拠はない。しかしこうも灰色の疑惑が続けば、「どれかは黒なんじゃないか」とか、「黒にならないギリギリのところで悪さをしているようだ」とか、イメージは悪くなる。
 「内閣を支持しない理由(複数回答)でも、「首相を信頼できない」が前月比8.7ポイント増の27.5%と急増」というのが、一般市民の不信を率直に表している。
 「決定的証拠がない」から推定無罪で白である、というのが刑事裁判の世界では原則だが、ネット右翼がそうやって、必死で安倍内閣を「白」にしている間(左翼は逆に、韓国や総連を必死で白にする傾向があるが)、「グレー」がどんどんと濃くなっている。