馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

異世界ファンタジーにおける「サンドイッチ問題」と、その解決法。

hokke-ookami.hatenablog.com

 コメントした。
 (コメントの内容)
 お久しぶりです。
 この問題のもっとも確実な解決法は、リプ欄にもあったように、「その世界の架空言語を設定して、それを日本語に翻訳したことにする」ですね。最近の作品では、平野耕太ドリフターズ」がそういう設定でした。(異世界のエルフ族が話す架空言語に、日本語の翻訳が付くという仕様。)
 言語オタクだったトールキンの「指輪物語」は、その緻密な世界観設定においても別格です。他にも田中芳樹アルスラーン戦記」は、パルス出身の主人公一行がしゃべるパルス語が、パルス王国が貿易で栄えているので地域(大陸航路)共通語として使える人が多い、という上手い設定をしてました。

 
 (ここからはコメントに付けなかったつぶやき)
 また、「ドリフターズ」のほかに殆ど死んでいる「異世界おじさん」もそうだったような気がするが、異世界転生で言語がめんどくさい場合は、「翻訳の魔法で通じるようになった」で十分なんじゃよな。
 その他の手法。
 ・違和感のある名詞や用語は、全て地の文に組み込む。
 山田風太郎がやっていた。代表作「甲賀忍法帖」の舞台は江戸時代。「甲賀ロミオと伊賀ジュリエット」といったすごい固有名詞の使い方もしてるが、作中人物がカタカナ語を使うことはない。
 ただし、一人称の小説(登場人物の主観視点)だと不可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異世界おじさん 1 (MFC)

異世界おじさん 1 (MFC)