馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

電通という仮面の下が丸見えの仮面舞踏会(「陽水の快楽」から…)。

 昔からインターネット世界では、「電通の陰謀」というのが、まことしやかに語られていた。しかし、安倍政権(広く言えば自民党)こそが電通と癒着していた。

 まぁほとんどの人が気付いていたのに、支持者は見て見ぬふりをしてきただけ。

 

 かつて竹田青嗣「陽水の快楽」は、井上陽水の歌が、消費社会・高度情報化社会の作り出すモードの空虚さを知りつつ、けれども楽しんでしまう陶酔感を表現している、と分析した。
 ラフな言葉でいえば、バブル期くらいの若者には、「踊らされていると分かっていて踊る」というノリのがあったようだ。
 それから30年くらいたって、平均的若者は貧しくなったのに、電通は一流企業のまま。
 電通に対して、ネットで語られることが幼稚な陰謀論だったとしても、「電通とともに社会が豊かになるのではなく、電通など一部の大企業だけが富を得ている」というのは、ある程度事実になっている。
 「百日後に死ぬワニ」が激しく叩かれたたように、電通の「陰に隠れながら仕掛ける」という手法(広告代理店の仮面舞踏会)が、すっかり嫌われている。

 もう時代とズレちゃってるんだけど、たぶん電通幹部は気付いていない。それと癒着している自民党も…。