馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

ヤンデレお母さんを、ギャグではなくサスペンスで描いたら・・・。押見修造「血の轍」。

 押見修造「血の轍」1~5巻を読んだ。
 漫画作りでは、顔のアップを多用してはいけないとされているが、本作は高い画力によって同じような構図を重ね、息の詰まる関係性を効果的に演出している。
 知らない人のために、ざっくり説明すると、「FGO源頼光が、ギャグじゃなくて毒親になった感じ」。ごめん、ざっくりしすぎた。ただ、「子どもを溺愛する母親」というのは、どの方面でも振り切れてなきゃダメ、ということを再確認。
 今期アニメやってる「通常攻撃が二回攻撃で全体攻撃のお母さんは好きですか?」(長すぎる)は、ネタとしても中途半端で面白くなかった・・・。これから化ける可能性もなさそう。