馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

悪夢の大阪。2019年夏、参院選の結果。

 大阪選挙区は、自民・維新・維新・公明という、最悪の結果に。

 母は「野党候補を一本化すべきだった」という。確かに、野党3候補(立憲・国民・共産)の得票数を合計すれば、野党が割って入れた。しかし、定数4に対し野党候補一人なんて、弱気すぎるだろう。とはいえ、結局共倒れしたわけだし・・・。
 現職の辰巳孝太郎(たつみコータロー)氏が落ちたのは、痛かった。国会でたぶん最も元気にコンビニオーナーのブラック労働問題を追及する人がいなくなっちゃいました。セブンの24時間営業とか、散々問題になってたのになぁ。共産党が落ち目だわ・・・。

 スリランカ出身のにしゃんた氏は、ユニークな候補だったが、国民民主党自体の弱さに加え、政治経験ないのが未知数でよくなかったかなぁ。
 一方で、れいわ新選組から当選者が出た。時間をかければさらに定着し、本当に「左派ポピュリズム」の時代が来るかもしれない。
 序盤の選挙情勢でも、最終的な当落予測でも、公明党が2~3議席増やす見込み。一体どういうことだ? と思ったが、前より投票率が下がっただけだった。
 つまり、浮動層や無党派層が投票せず投票率が下がると、いつも必ず創価学会員の組織票が入る公明党が、相対的に有利になる。(後で調べたら、公明の得票数自体は前より下がっていた。)これを公明党の”政教分離違反マジック”と呼ぼう。
 しかし、投票率が低いと、一般的に与党有利といわれているが、自民党議席を減らす見込み。かつての支持層からも飽きられてるんじゃないか。これは数少ない良い材料。