馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

財源なんて、すぐにひねり出せるんだよなぁ。

 もうすぐ参院選、ということで、共産党のビラがうちに届いた。候補者は数々の福祉強化メニューを並べ、そして「財源はコレ!」と「大企業に中小企業なみの法人課税」、「米軍への「思いやり予算」など廃止」等々で作れるとしている。
 これまでは、よく「富裕層や大企業の応分の負担」と書かれていた。が、「応分の負担」というのは抽象的で、ちょっとわかりにくいと思っていたので、今回のように具体的になったのはいいことだ。
 共産主義というと、「金持ちを目の敵にして、財産を没収しそう」というイメージもある。(若い人に馴染みはないだろうが、ロシア革命の時代を描いた「ドクトル・ジバゴ」のような、邸宅がいきなり没収されて生活が混乱するようなイメージ。)
 実際、社会主義国の歴史を見ると間違いではないし、何が「応分」「相応」なのかは、主観的になるだろう。しかし、行き過ぎた不平等を税制である程度平等にならすだけで、財源なんて出てくるんですよ。

 特に「思いやり予算」なんて、世界最大の経済大国アメリカ、世界最大の軍事費を支出しているアメリカに対し、なぁ~にが「思いやり」だよ。
 日本では、極端な金持ちはいないようだが、アメリカではいわゆる「世界の半分の富を所有する1%の富裕層」みたいな億万長者が、チラホラいる。彼らからちゃんと税金をとれるだけで、思いやり予算なんて不要になるだろう。

 

 コトバンクドクトル・ジバゴ

https://kotobank.jp/word/ドクトル・ジバゴ-104860


 jcp大阪(日本共産党大阪府委員会)のチラシから。

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