馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

何が「日本で最初」か。

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 この朝日新聞記事では、4月に発足した新党「れいわ新選組」の山本太郎氏のことを、松尾匡氏が「(イギリスのコービン労働党党首、米民主党のオカシオコルテス氏など)「反緊縮左派」が世界的なムーブメント。日本に現れた最初の一人」と解説していた。

 けれども、反緊縮で左派というだけなら、日本共産党がすでにそうだ。山本太郎氏の何が「日本で最初」かというと、「日本で最初の左派ポピュリスト」ではないだろうか。日本共産党は、既存の党派や伝統的イデオロギーを超えた支持の掘り起こしができてなかった。残念なことに。
 アベノミクスの行き詰まりによって、リフレ右派の楽観は”打ち砕かれた”が、左派はそうでもない。アメリカのオカシオコルテス氏が支持するMMTとか、めっちゃ批判は多いけど、トランプ大統領のようなポピュリストや、日本でいえばリフレ右派のお株を奪う主張は、興味深い。台風の目になってほしい。

 

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