犬沼トラノオ日記

「・・・ところで、ご存じですかね、アルジェリアの総督の鼻の下には、瘤があるのを?」(ゴーゴリ「狂人日記」)

一番の原因はだれか。

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 「ベンガル飢饉の一番の原因は、チャーチルだ」って話、私は春日孝之「未知なるミャンマー」でも読んだ。(150~153ページ) インド出身のジャーナリストが、そういう研究書を書いて話題になったらしいのだ。
 ただし、この記事からもうかがえる通り、事の発端は日本軍が始めた対英米戦争だった。戦略的には、イギリスによる当時のインド政策は、日本軍の補給を妨害するための「焦土作戦」という面もあった。日中戦争においては、日本軍の「徴発」という名の略奪を妨害するために、蒋介石政府が「清野作戦」といわれる周辺住民の家と食料を焼き払う残酷なことをやっている。

 よく知られているように、日本軍は補給を軽視していたため、インド攻略を目指していたインパール作戦では兵士に飢餓と病気が蔓延した。となれば、チャーチル蒋介石は、人道的に大問題であっても日本軍の急所を突いていたことになる。
 一番の原因は、チャーチルの人種差別か、日本軍の東南アジア占領と戦争か。確実に言えるのは、植民地経済というやつは原住民の生活なんて後回しだから、非常にもろいということ。