馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

忘れないよ、福田次官のこと。

 セクハラ疑惑の音源が公開された当初、トレンドワード言及者には「ハニートラップじゃないのか?」と疑った人も(結構)いた。仮にハニトラだったとしても、財務省事務次官ほどの立場の人が引っかかるようじゃ、行政ガバナンスの危機であることに変わりはない。
 財務省と言ったら、省庁の中のトップ的存在で、事務次官は官僚トップ。オリラジのあっちゃんではないが、たぶん日本で一番勉強できる人が付く地位にあるはずなのだ、事務次官とは。それがセクハラする社会のクズか、ハニトラに引っかかる無能かって、なんとも救いがない。

財務省:福田次官、セクハラ否定「事実と相違、提訴準備」 - 毎日新聞

 今、福田次官が裁判を起こすと息巻いているのは、政治家がよくやる手口ですよ。とりあえず裁判にしておけば、「事実関係を認めない。私は徹底的に戦う」という姿勢を身内に示せるし、すでに指摘されているように、判決が出るころには世間の注目も薄れて、ベタ記事扱い。
 しかし、もともと知名度が高い場合、裁判に負けてさらに汚名を上塗りするんだよなぁ。最近では、ユニクロがルポ本を訴えて負けた例とか。僕たちは、福田次官を忘れない。