武田幸男編「新版世界各国史２ 朝鮮史」２８０ページには、普通学校その他を通じて日本語は、朝鮮語及び漢文よりも授業時間が長かった、と記されている。
ときどき「ハングルは日本人が普及させた」と鼻高々に語る人がいるが、それは日本人が普及にかかわったものの中で、たまたまハングルが朝鮮人の役に立ったというだけで、恩着せがましく言えることではないはずだ。
台湾の場合は、中華民国政府による中国語の再教育などがあってややこしくなるが、現地語より力を入れていた日本語教育が定着しなかったことは、日本統治賛美論に重い問いかけをしている。
