馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

きっぱり批判する権利。

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 民放のアナウンサーやキャスターは、選手にインタビューする人でも、その競技のことをよく知らないとか、興味がないというのが丸わかりの質問をするよね。競技の中身について突っ込んだ質問ができないのをごまかすため、家族のこととか聞いてる。
 別に男性のタイプくらい聞いてもいいと思うが、選手の側が「悪い質問」「的外れ」ときっぱりだめだしする権利は、それ以上にあるんだよね。

 唐突に思い出したけど、スマップの昔の歌で、「セクハラ上司を~笑顔でかわし~」という歌詞の一句があるじゃない。これ引っかかってたんだよね。もちろん、スマップがセクハラを肯定するミソジニストだとか、男性中心主義者とか大げさな話ではなく、
「セクハラは悪いが、キーキー怒らず笑顔でかわすのが大人の対応」なんてのが、男性アイドルが歌う「スマートさ」や「カジュアルさ」だったんだろうね。

 セクハラに苦笑いする女性の内面を表現するけど、セクハラの道徳的糾弾は「しない」のが日本のアイドルだった、といえる。
 (余談だけど、昔のジャニーズは「年をとれると売れなくなる」という法則があった。言っちゃえば曲も幼稚なものが多かったし、若い女の子限定の人気だった。しかし今のジャニーズは、スマップが世界平和を訴えるような歌を出したり、TOKIOが本格的な農業に乗り出したり、舌の肥えた年配女性も満足させる路線に成功した。一方で秋元康のような、ステレオタイプなアイドル像で売れ続けるバブルの亡霊もいるが。)