最強微課金プレイヤー!はやかわケンスケ on Twitter: "ワタモテでは痴漢される方が女として優れているワケだが?
これについて一言お願いしまーす… "
「わたモテ」のこの回は見たことあるけど、このページだけ切り取るのがそもそも恣意的。このあと主人公は痴漢にあって、非常に怖がるという話に展開する。(ただし、なぎなたが当たっていたのを痴漢と勘違いしたというオチ。)
まぁ、それは本題ではない。
「漫画と現実を混同するな」というのは全くその通りなんだけど、何しろ文科省が道徳教材に「宇宙兄弟」のセリフを採用しているご時世なのだ。(詳しくは前に書いたこの記事)
加筆修正。教育の「増やせよ詰め込めよ」と、「自分の内なる敵と戦え」という道徳訓話。 - 犬沼トラノオ日記
漫画の名言・名シーンが道徳教材になりうるなら、悪いシーンが与える悪影響も当然存在するだろう。「漫画は悪書」と一律に言われることがなくなって、「漫画の××から大切なことを学んだ」と素晴らしさが説かれる時代には、マンガ好きはますます間違ったメッセージを与える漫画に気を付けなければならない。
ところで「原作が男性だから」という意見もあるが、私は単純にそう思わない。私の頭が無駄に検索機能を働かせて、いくつか痴漢を描いた漫画を思い出したが、榎本ナリコ「センチメントの季節」の痴漢にあった女の子の描写は薄っぺらかったし、一方男性作家でも、安田弘之「ショムニ」のニヒルな視点は面白かった。
「女性作家なら女性心理を描く」という単純な問題ではない。(「わたもて」作者も片方は女性だし。)ことは、関数計算を必要とする。女性でも、男性優位の社会ならば、男性に受けるものを女性は強いられる。
風俗嬢が大抵男への性的サービスが好きなのではなく、「儲かるから」やっているように、痴漢されて喜ぶ女性を描くエロ漫画だって、男に売れれば女性作家が書くことはいくらでもある。
しかも性的サービス業を問題にすると、トゥギャッターのコメント欄とかに、「職業差別をしている」と利口ぶりたいアホが、「言ってみただけ」の書き込みをするんだな。ワタミやユニクロを批判したら、職業差別になるのか? 好きで好きでやっている人はよろしいが、好きじゃない(のに働いている)人もいるんだってば。
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