(まとめを非公開にしたので、ブログの方に。)
日本はとりあえず、河野談話や村山談話で謝罪した。イギリス、フランスはまだ植民地支配を謝罪していない。この違いは大きい。(ただし、イタリアは謝罪したらしい。)
けれども、前に参考として張ったリンク先でも書かれているように、イギリスでは平和的な交渉の結果植民地が独立し、英連邦にとどまっていることも多いので、「植民地の責任なんてもうないよ」という「問題終焉論」がある。
これはつまり、日韓関係と似た「旧宗主国は終わったと思っているけど、旧植民地は終わったと思っていない」関係が欧米にもあるということ。
そして、フランスと旧植民地アルジェリアは、法的、または政府間で決着したように見えることを蒸し返された事例といえる。
「フランス政府がアルジェリア戦争について謝罪しない理由の一つには、1962年のエヴィアン協定がある。休戦とアルジェリアの独立を認めたエヴィアン協定は、「裁判で双方の責任を追及しない」と規定している。フランス人には、この協定で責任問題は解決済みとの意識がある」(宮川裕章「フランス現代史 隠された記憶」第8章)
どう? 日本でよくある、「日韓条約で解決済み」という主張に似ていると思わない? それでも多くのアルジェリア人は、フランスに謝罪を求めている。
参考
イタリアがリビア植民地化を謝罪 - Transnational History