馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

アニメ「Infini-T Force」第7話 感想

 相変わらず話の展開が早い。普通のアニメだったら1クールかけるところを、半分の尺でやったような余裕のなさがある。終盤にやるような、敵ボス兼笑の父親の目的と過剰な愛情、笑の心の揺れが描かれた。
 そっちはいいとして、偽物との戦いは、よくわからんうちに片付いてしまった。ニコニコ動画で2周目だったとき、コメントで、偽物たちにはないチームプレイで倒したのか、と話の意味に気がついた。しかし、もっと丁寧にやったら分かりやすかったと思うので、やっぱり詰め込みすぎ。
 これまで敵幹部たちは、ヒーローと対をなす存在だった。武士の友達になれたかもしれないが、孤独なほうへ行ってしまったダミアン。自分の種族が滅んでしまった城二とベル・リン。人間ではなくなった悲しみを背負う、鉄也とラジャカーン。そして明かされた「Z」の真意は、笑を守るという点で、健と対をなす存在だった。
 笑とほかの人間も守ろうとするヒーローに対し、世界を滅ぼしても、自分が死んでも娘を守ろうとするボス。この対比はうまい。