馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「Infini-T Force」漫画版とアニメ版の違い

 遅ればせながら、「Infini-T Force」漫画版とアニメ版、違いの雑感。
 この二つは別物と思うべきだけど、ニコのコメなんかじゃ、そう割り切れていない人が結構な数。日付を見ると、漫画版が2年先に始まっており、アニメが始まる前にそれだけたてば、漫画版が「原作」として刷り込まれ、並行したメディアミックス企画として認識しづらい。
 そしてヒロイン。アニメ版では危険行為を繰り返し、極端に殺伐とした性格なのでヘイトを集めているが、これはストーリー上のフック(話のために作られた引っ掛かり)だろう。
 期間限定無料だった1巻を読んだだけだが、漫画版は、明るく素直な王道ヒロインで、ストーリーに起伏をつける存在ではない。漫画はガッチャマンとポリマー、ヒーロー同士の「正義に対する価値観の違い」が軸になっているようだが、アニメではすぐに共闘を始めるし、対立することはない。
 PVも合わせて今後の展開を想像すると、アニメは、昭和的な熱血ヒーローのガッチャマンと、何事にも捨て鉢で、冷め切ったヒロインが話の軸だ。

 「こう見えて、借りは返す」というのが、彼女が持っている変われる可能性だろう(真心に対しては、真心で返すことができる)。