馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

気になる本。宮川裕章「フランス現代史 隠された記憶」

 

  中公新書にも「フランス現代史」という本があるけれど、それは第二次大戦後の歴史で、ヴィシー時代は対象外になっている。
 アマゾンのカスタマーレビューには、「これまでの研究蓄積に比べ、踏み込みが足りない」という旨の批判もある。けれど、パクストンのヴィシー政権研究が絶版で、それ以外にも平野千果子「フランス植民地主義歴史認識」といった本があ然とする値段の中、このテーマが新書で読めるという点で、すでに価値がある。
 平野本と違って電子版があるというのも、ソースとして確かめやすくていい。
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