犬沼トラノオ日記

「・・・ところで、ご存じですかね、アルジェリアの総督の鼻の下には、瘤があるのを?」(ゴーゴリ「狂人日記」)

それでも楽園か

togetter.com

 もはや定番ネタ、トゥギャッターの定点観測できる風景になった「働きすぎ」ネタ。

 マイケル・ブース「限りなく完璧に近い人々」によると、充実した福祉で有名なデンマークでも年間平均労働時間は短く、「海岸沿いで行われるパーティーに出席する準備のため、早退します」といえば、さっさと帰れるらしい。労働人口の20パーセント以上が、手厚い失業手当(最長2年間)や障害手当で働かずに生活している。
 ブース本は、よくある北欧礼賛報道ではなく、それに水を差して、中和するために書かれた本だ。たとえば北欧諸国の影の面として、逸脱を許さない全体主義的気質、社会保障を維持するため異常に税金が高い、などあげられている。

 それでも日本人から見れば、楽園かもしれない。なにしろ日本は会社が全体主義的で、借金返済のために恩恵なく税金も高くなろうとしているのに、過労死が後を絶たない。
 実をいうと、マイケル・ブースの同書をまだ買ったわけではない。アマゾンで電子版の無料サンプルを読んだだけだ。無料サンプルのわずかな冒頭部分を見ただけで、もう日本との違いに思いをはせた。

 

限りなく完璧に近い人々 なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか? (角川書店単行本)