犬沼トラノオ日記

「・・・ところで、ご存じですかね、アルジェリアの総督の鼻の下には、瘤があるのを?」(ゴーゴリ「狂人日記」)

とりあえず今年のワースト。「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

 暇つぶしのためか、なんでもDVD借りてきてみちゃう父が、「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」を見ていた。
 流行の映画をろくにみてない僕だけど、とりあえず今年の「この映画はいったい誰が見に行くんだ大賞」は、これに投票します。
 まずタイトルにもあるように、これはとある高校のチアダンス部が全米選手権で優勝した実話をもとにしている。しかし、それをタイトルに書いてまで念押しすれば、見ているほうはすべてが「優勝して報われる」ことがわかって予定調和。
 そりゃもちろんスポーツ物のお約束として、「努力・友情・勝利」があって、たいていは優勝して終わるわけだが、初代「ロッキー」は引き分けで終わるし、「あしたのジョー」は最後、ジョーが負けて終わってしまう。スポーツ物の感動は、結果がすべてじゃない。題材を「優勝という結果」に頼っていいんか?
 そんな名作と比べるのはかわいそうかもしれない。だがねぇ、生徒を挑発する、あおるスパルタ顧問が、「本当は生徒のためを思って・・・」といったパターンは、もういい加減やめてほしい。天海祐希は「女王の教室」でもそんな役回りだったわけだし、青春映画に出まくりの広瀬すずといい、キャストも安易。
 ブラック部活が問題になっている現在、「生徒のためを思っているようで独善的なだけの教師」とかを描いたほうが、真に教訓的でいい話になると思うがね。(デンゼル・ワシントン主演「トレーニング・デイ」がそんな話だった)

 

教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書)

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