犬沼トラノオ日記

「・・・ところで、ご存じですかね、アルジェリアの総督の鼻の下には、瘤があるのを?」(ゴーゴリ「狂人日記」)

なぜハイジで「青春」なのか。

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 ワガハイも日清カップヌードルのCM、「アオハルかよ」を見たが、うーん、モヤモヤ。家庭教師のトライCMシリーズのように、意味もなくふざけて遊んでいることはない。が、ペーターがかっこよすぎる、という誰でも思うアニメ版クラッシュ以外にも、今風の美少女デザイン化されたハイジが、なんか落ち着かない。
 ところで昔の宮崎駿アニメを振り返ると、イケメンや美少年が出ていた記憶がない。そもそも宮崎作品は恋愛をメインで描くことがないのだが、多少恋愛要素が入っていても、「魔女の宅急便」のトンボみたいに、三枚目の軽薄な少年がヒロインに一方的に恋して、なんやかんやあっていい仲になる、という程度。

 後のほうになると、「千と千尋の神隠し」のハク、「ハウルの動く城」のハウルがいる。イケメンが出てくるのと反比例するかのように、ルックスが美少女っぽくない普通の女の子千尋とか、女性キャラクターにも幅が出ている。これはジブリ作品が国民的アニメになる過程で、「美少女とヘタレ男」という構図ばかりでは、女性受けが足りない、というマーケティング分析があったのかもしれない。
 とはいえ、斎藤環氏が指摘したように、「ハウル」も「ヘタレ男が女性に肯定される」というモチーフが入っており、声優にキムタクを起用しておきながら、男の欲望はきっちり満たしている。後期作品はオタクの間で評価が低いが、やはり宮崎駿監督は侮れぬ。
 話を戻す。ハイジ以外で、こういう設定にふさわしいジブリ作品は・・・、と思うと、かろうじて「未来少年コナン」が引っかかるけど、ヒロインの影が薄くて、主人公にはできないかな。