馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

資料。2001年、ダーバン会議。

https://www.hurights.or.jp/archives/durban2001/durban.html

 2001年、南アフリカで開催された、いわゆるダーバン会議の宣言文。

「14 植民地主義が人種主義、人種差別、外国人排斥および関連のある不寛容をもたらし、アフリカ人とアフリカ系人民、アジア人とアジア系人民、および先住民族植民地主義の被害者であったし、いまなおその帰結の被害者であり続けていることを認める。植民地主義によって苦痛がもたらされ、植民地主義が起きたところはどこであれ、いつであれ、非難され、その再発は防止されねばならないことを確認する。この制度と慣行の影響と存続が、今日の世界各地における社会的経済的不平等を続けさせる要因であることは遺憾である。」

「99 奴隷制、奴隷取引、大西洋越え奴隷取引、アパルトヘイト植民地主義およびジェノサイドがもたらした大規模な人間の苦痛と無数の男性、女性および子どもたちの苦境を認め、深く残念に思い、過去の悲劇の犠牲者の記憶に敬意を捧げ、それらがいつどこで起きたものであれ、それらが非難されねばならず、再発が予防されねばならないことを確認するよう関連する各国に呼びかける。これらの慣行や組織が、政治的、社会経済的、文化的に、人種主義、人種差別、外国人排斥および関連のある不寛容をもたらしてきたことを残念に思う。」

 今、本が手元にないけれど、高橋哲哉編「歴史認識論争」や、中野敏男、金富子編「歴史と責任」によると、植民地支配を行った西欧諸国のほとんどが参加している。

 欧米諸国の「謝罪」はなくとも、こういったことはすでに言われている。