馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

野田サトル「ゴールデンカムイ」 6巻まで読んだ。

 主人公の杉元は、ヒロイン・アシリパを危険から守るナイト的ポジションでもあるが、アイヌのおばあちゃんが「嫁にもらってくれ」といって、アシリパがまんざらでもない表情だったくらいで、恋愛フラグは立たず。まぁ杉元には、すでに想い人がいるしな。
 連続殺人鬼とか、外見は美しい女性だけど、実は・・・、という殺人鬼とか、話が奇人変人と珍道中というテイストになってきた。けど、ま、一番の変人は鶴見中尉。
 鶴見は狂人っぽいのだが、頭を怪我して「カッとなりやすくなった」というのも本人が言ってるだけだし、ときどきキレるのも、敵や裏切り者を怖がらせるための演技かもしれない。底の見えない人物である。