「不死身の杉元」とは。「ゴールデンカムイ」3巻まで。

 野田サトル 「ゴールデンカムイ」を、3巻まで読んだ。
 主人公の杉本佐一は、ピンチになると日露戦争で付いたあだ名、「不死身」を連呼する。
「俺は不死身の杉元だ」
 アシリパは3巻の18話で(断ち切りが多くて、ページ数がわからない)、「あいつの強さは死の恐怖に支配されない心だ」といっている。
 しかし、時々差し込まれる杉元の回想を見ると、本来繊細な人間だった杉元が、生き残るため自分に言い聞かせているような印象がある。(年下の少女アシリパを、りちぎに「さん」づけで呼んでいたり、杉元は意外に紳士的な男だ。)
 この作品、見た目はいかにも青年漫画的で、荒々しいが、垣間見える登場人物の弱さやもろさが、「痛快サバイバル」に終わらない奥行きを持っている。
 個人的考えだが、女性は「私分かるわ、この人本当は優しい人なの」というキャラクターが好きなので、もっと知名度が上がれば、女性人気も出そう。